メニューを閉じる

発明とは何か?

発明とは何か?


 

<事案>
 青年実業家のAくんは特許について大学同期で現在弁護士のBさんに話を聞きました。Bさんから特許要件について説明されましたが意味が分かりませんでした。
 そんなAくんとBさんの会話の続きです。

Aくん: さっきから発明とはいうけど・・・実際何を発明っていうのか良く分からないな。
Bさん: 発明には二種類あって、「物の発明」と「方法の発明」があるの。
     一般に発明と言って想像されるのは物の発明よね。
     前回の例でいえば穴あき包丁とおろし金。
     でもね、物の以外にも物を生産する方法や、単純に何かをする方法っていう、
     方法の発明もあるのよ。
     美味しいパンを焼く方法は「方法の発明」ね。
Aくん:  へぇ、発明って物だけじゃなかったんだ。
     じゃあ、何かの物や方法を思いついたら、それって全部発明になるの?
Bさん: まさか。誰かの思い付きが、法律上なんでも発明と認められるわけじゃないの。
     法律上発明と認められるためには要件があって、
      ①自然法則を利用していること
      ②技術的思想であること
      ③創作であること
      ④高度のものであること
     この要件を満たしてはじめて発明になるのよ。
Aくん: また良く分からない言葉がならんでるな。
Bさん: 大丈夫、イメージしにくい部分だし、ちゃんと説明してあげる。